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様々な皮膚症状に! 紫雲膏(しうんこう)とは

皆さんこんにちは。
冬場は乾燥など皮膚症状の悩みが出る方も少なくありません。
 
漢方軟膏では紫雲膏をはじめ神仙太乙膏など有名なものがいくつかありますが、今回は痔やニキビ、
蕁麻疹、やけどなどに使える紫雲膏について解説していきます。

紫雲膏(しうんこう)とは
紫根(しこん)、当帰(とうき)という生薬が配合された油脂性の軟膏剤で、もともとは痔の疼痛、
肛門裂傷などに用いられた外用薬です。
 
中国の古典に載っている潤肌膏(じゅんきこう=シコン、トウキ、蜜蝋、ごま油からなる軟膏)に豚脂を
足したものが紫雲膏で、江戸時代の医師である華岡青洲が発明したといわれています。
 
現在では薬局などでも見かけるようになり、痔だけでなく皮膚病ややけどの他に美容目的などにも
使用されています。
 
 
 
紫雲膏の成分
ベースとなる基材は蜜蝋と豚脂、ごま油で、それに局所の発赤・疼痛に適応する紫根、皮膚の毛細血管の
循環改善作用のある当帰が配合されています。
 
また、紫根は肉芽形成促進作用や抗菌作用もあるとされており、創傷治癒を促進するといわれています。
 
紫雲膏は豚脂、ごま油、紫根が入っているので独特の臭いと色があります。
 
 
 
紫雲膏の適応症状
痔、アトピー性皮膚炎、やけど、口角炎、水虫、魚の目、たこ、いぼ、あせも、かぶれ、ニキビ、湿疹、
しもやけなどに効くとされています。
 
本来の使い方ではありませんが、花粉症やアレルギー性鼻炎などの時に鼻の中に塗ったり、
シミ消し(シミの改善)に使用する方もいるようです。
 
 
 
紫雲膏で気をつける事
基本的に浸出液の少ない皮膚症状以外にはあまり使わない方が良いとされています。
 
紫雲膏は血行の改善や傷の治りをはやくしますが、ジュクジュクとした化膿性のものや重度の熱傷、
ただれや湿潤が酷い場合、炎症が広範囲の場合などは使用するのを避けましょう。
 
また、かゆみや熱感の強い皮膚炎などでは、血行改善作用によってかゆみが一時的に増す場合も
あります。
 
 
 
まとめ
いかがだったでしょうか。
色々書きましたが、紫雲膏は使用方法さえ守れば非常に使い勝手の良い軟膏です。
 
接骨院で働いていた時の話ですが、ちょっとしたやけどの患者さんに紫雲膏を使用したらよく効いた
覚えがあります。(それも数人に試して全員が良く効いたといっていました)
 
少し臭いに癖があり、色が衣服についてしまうことがあるのが難点ですが、夜寝る前に使用すると
臭いなどで周りに気を遣う事もないのでおすすめです。
 
 

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